アデニウムの育て方と管理方法
アデニウムの育て方と管理方法!
アデニウムはキョウチクトウ科の多肉植物で、主に種子により繁殖します。
日本での花期は春~秋にかけてと比較的華の期間が長い植物です。一定の温度があれば周年開花が可能ですが日本でそれが可能な地域は限られています。
通称は【砂漠のバラ】として流通することもあり、愛好家の間では定着した流通名になってきています。その通称の通りに花色が豊富なことでも知られており、現在は300種以上が存在するようです。このあたりも近年愛好者が増えている要素ではないでしょうか。新しい品種は花色も鮮やかでメリハリのきいた模様など魅了的な花色が増えてきており、これから流通量も増えていくと思われます。
インターネット等では種子での販売も見られますので。1から育てて特性を勉強するのもいいかもしれません。意外な花色に出会えるかもしれませんよ
種まきの用土としては肥料分のない軽めの用土が好ましいです。弊社ではボラにヤシガラの細かい粒子のものをブレンドして使用しています。水捌け、水持ちにすぐれており大変重宝しています。だいたい発芽から2~3年ほどで開花可能です。
その豊富な花色と同じく独特に肥大した幹、根も愛好家には魅力の1つではないでしょうか。この幹、根の肥大がより現れるのが楕円形の葉をしたアラビクム種のようです。幹の色も白いのも特徴です。それに対して花が付きやすいのがオムベス種のようです。この幹、根の肥大は個体差でそれそれ違いが出てくるので自分だけのオリジナルに仕上げることができます。
鉢替えの際には掘りあげるように植え付けてあげるとより肥大した地中にあった根の部分を露見する事になるので迫力がでてくるでしょう。
花の種類が多いアデニウムですが、交配が多く行われているアデニウムを細かく品種分けするのは難しく、新しい園芸品種を増えていますし、まだまだ日本での流通量も少ないですのできちんとした名前で品種が表示されにくいのが現状だと言えます。花色が豊富でうが日本で流通している花色は限られており、国内で様々な花色を目にするのは難しいかもしれません。完成苗は高価ですが安易に鉢に植わっていない裸苗を買うよりはリスクは少ないと思われます。もし手頃で花付きの苗が販売されているときは時期を逃さずに買われたほうがいいかと思われます。思わず希少な花色に出会えるかもしれません
アデニウムの生産管理としては日当たりのよい、やや乾燥した場所が好ましいです。
原産地の東アフリカや中東、東南アジアは乾期が長いのでそのような特性に特化しています。春~秋の気温の高い時期には乾いたらたっぷり水を与えてあげてください。肥料は緩効性のものを2ヶ月おきくらいにの目安で与えてください。もちろん液肥等で代用可能です。あくまで肥料散布の目安の期間です。あまり頻繁に与えると花ではなく植物の成長に比重が高くなるので過剰な散布には注意してください。またなんらかの原因で葉が落ちてしまっている場合には肥料分は取り除いてあげてください。根腐れの原因になります。
鉢替え1~2年一回は行うようにしてください。鉢のサイズはワンサイズ大きな鉢くらいで大丈夫です。場合によっては軽く下の根をほぐしてあげてから、また同じ鉢に植え付けてもかまいません。
アデニウムは新芽に花芽がつくので新しく根を出させることにより花芽が付きやすくなります。鉢替えの時期としては4~8月の花が終わった後が好ましいです。もし8月以降に鉢替えせざるえない場合にはあまり根を崩さずに鉢のサイズを大きくしすぎないようにしてください。夏に鉢替えすることにより秋が楽しみになってきますよ。
鉢替えの用土としては加湿に弱いので軽い水捌けのいい用土が好ましいです。弊社では赤土4:ボラ2ヤシガラ中粒4くらいの割合でブレンドした用土に植え付けを行っています。見えない部分ですが用土をしっかりしたものにしてあげることによりアデニウムに快適な環境を作ってあげるこができます。ヤシガラは上記でも述べたように水捌け、水持ちに優れるだけだはなく、根が食い込んでくるので根のはりがよくなり地中の酸素の量も増やしてくれますので生産が楽になります。
アデニウムの病害虫としては虫はカイガラムシやアブラムシが発生します。ともに花に発生しやすいです。病気はおもに軟腐病です。軟腐病は加湿や低温が原因になります。
冬場の生産管理ですが、これを間違って枯らす人が多いような傾向です。葉が黄色くなり落葉し始める12月に入ってきたら一切水を切り落葉させてあげてから、アデニウムを冬眠させてあげてください。冬越しが一番の課題になりますからアデニウムの特性をいかしてあげましょう!
右の写真はタイ農場でのアデニウムの地植えの特大苗です。まるで植木のような扱いでビックリしました。間隔も狭いしびっしりの植わっています。もしご入用でしたら、輸入可能ですのでご相談ください。
アデニウムの生産で種が付いている様子です。ここから温度により多少変化しますが1月半くらいかけてから段々と大きくなっていき黒っぽく変色したのちに弾けて中から右のような種が出てきます。周りに飛び散ってしまうので注意したほうがいいでしょう。一個の房からだいたい30~50個くらいの種が取れます。
アデニウムの種を少しの間乾燥させてから種をまきます。できるだけ温度のある時期に種をまくようにしてください。温度が低いと発芽しなしので冬場に種ができたら保管しておいて春にまいてください。種をまくプラグトレーの用土は写真のようにヤシガラ微粒子がメインです。ただ乾燥しやすいので下に新聞紙などを湿らせてあげるといいでしょう。
新しい花色です。バラのように重なって咲いて本当に砂漠のバラそのもといった感じですね。左下も非常に赤が強くて紫色に見えなくもないですね。これから生産品種に加えていくつもりです。
アデニウムの幹の形は様々になります。この形はねらって作るのは大量生産している弊社のような生産者よりも一般の方のが作りやすいと思います。是非お好みの形にチャレンジしてみてください。
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